マイコン式炊飯器ってどうなの⁉

マイコン式炊飯器って必要?

動画生成: NoLang (no-lang.com) Otologic (https://otologic.jp) CC BY 4.0

炊飯器といえば、IHや圧力IHが現在では主流となっていますが、昔ながらの加熱方式である マイコンジャー(マイクロコンピュータ方式炊飯器)も今だにあり、現在でも多くの人々に愛用されています。

しかし口コミで「お米の良さをあまり引き出せないという意見もチラホラ聞いたことがある」という方もいると思います。ではなぜ今だにマイコン式があるのでしょうか⁉

「マイコン式=安い価格帯(安価)だから」という意見があることも事実です。とは言え安価だから「不味い!」というのも誤解があると言えるのではないでしょうか。

マイコン式でも炊飯器を販売しているメーカーは、安価な商品でも美味しくご飯が炊けるように研究を重ねていることもあり「マイコン式でも十分」との声があるのも事実です。


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マイコン式の良さは、安くて単純な操作性なので簡単、製造コストが安いなど、利用者に寄り添ったメーカー側の配慮のように見えますが「安価で誰でも使える」というのは、裏を返せば 企業が安価な商品を求めるユーザー(消費者)を取りこぼさないための、マーケティング戦略でありメーカー側のメリットともいえます。

メーカー側のメリット
製造コストが低い: 同じマイコン設計を利用することで新しい仕様を追加する必要がなく、生産の効率性が維持されます。
開発期間の短縮: 既製の制御ロジックを活用することで、製品化までのプロセスをスピードアップできます。
汎用性の高さ: 一つのマイコン設計で複数の製品に対応可能。例えば、プログラムの変更の有無に応じて仕様調整が可能で、新しい製品開発が容易になる。
といったメーカー側のメリットもあります。

確かにIHやIH圧力に比べると味的に見劣りすることもあります、ただし、お米にそれほどこだわりが無いユーザーにとって安い方が良いというのも、確かにたすかるアイテムともいえますが、逆に、味をこだわりたいユーザーにはメリットがないとも言えます。

とわ言え考えようによっては、ユーザー側が試行錯誤をし、いかにおいしく炊くかというゲーム感覚で食を楽しむという考え方もできるのではないでしょうか。

例えば、ユーザーが炊き方や米の種類、水の量などを工夫することで自身の“理想の味”に近づけるゲームとして楽しみにすり替えることもできるはずです。

考えようによっては、性能の高い炊飯器よりもユーザーの「創作性や探求心」を追求するアイテムとも言えるのでわないでしょうか。

ポジティブに捉えることで、自分だけの炊き方を探す楽しみ、失敗したとしても話のネタとして面白いともいえます。

「それが本当に万人向けの価値か?」と問われると「・・・w」ではありますが、汗(;^_^A💦

「本質的な価値」vs「ユーザーの作業によって成立する価値」といった、こういう視点を持つと楽しいかもしれませんね。


マイコンの加熱方式とは?

そもそもマイコン式とはどんな加熱方式?と疑問に思う方もいると思いますので簡単に説明すると内ガマの底部から電気ヒーターで加熱する仕組みです。ただし象印のNL-BB05炊飯器などは側面にもヒーターがあります。

IH方式との違い

マイコンは電気ヒーター方式IHは磁力式となっています。
IH圧力はIH方式で密閉力が強化されているためさらに加熱力が強い仕組みです(圧力をかける過程で一時的により多くの電力を消費することもあるため、加熱力が高い分 時間短縮はできますが、消費電力がやや増える傾向にあります)

IHやIH圧力よりも電圧がやや弱い構造の為、電気料金も安価なのでコスパ重視の方を中心に売れている商品といえます。また、マイコン式はシンプル構造なので本体価格も安価である事も受容性の高い商品と言えるでしょう。

マイコン式のデメリットとして、対流が起こらない構造の為、多めに炊いた時などに炊きムラができてしまうこともあります。

そのため、一人暮らしで小食の人向けといった感覚でも良いのではないでしょうか!。

マイコン式炊飯器の選びポイント

マイコン式炊飯器の選ぶポイントを検索すると情報量が多すぎて目が回りそうなので、マイコン式の3合炊きをメインに選ぶポイントを絞ったものとなります、そのため情報が片寄っている事もあり、ゆるい情報であることを あらかじめご了承ください。

価格帯

ヒロコーポレーションやNEOVEなど4,000円代の炊飯器もありますが口コミ数や評価の高い炊飯器に絞って5アイテム(商品)を厳選してみたので参考にしてみてください。

製品名 平均最安値 特徴 満足度 口コミ件数
タイガー魔法瓶 JBS-A055 約8,495円 遠赤黒特厚釜でふっくら炊ける 3.24 19件
タイガー魔法瓶 JBS-B055 約8,723円 遠赤黒特厚釜で粘りと弾力アップ 4.54 7件
象印 極め炊き NL-BF05 約11,546円 うるつや保温で美味しく保つ 4.00 15件
アイリスオーヤマ RC-BMA30 約5,030円 極厚火釜でしっかり炊ける 4.00 12件
タイガー魔法瓶 JBH-G102 約7,972円 エコ炊きメニューで省電力 4.09 10件

※:価格.com、マイベスト、などの人気ランクから独自にまとめたものとなりますのでご了承ください。

内釜から選ぶ

一言でマイコン式といっても各メーカーによってこだわりがあり、どのメーカーを選ぶかによっれもお米の炊きあがりに違いがあります、この記事ではIHや圧力IHを除外して、マイコン式炊飯器に絞った各メーカーの「内ガマのこだわり」の違いを見ていこうと思います。

🔍 マイコン式炊飯器の内ガマの違いとメーカーのこだわりメーカー 内ガマの特徴 こだわりポイント

メーカー 内ガマの特徴 こだわりポイント
象印 黒厚釜(厚さ1.7mm前後) 熱伝導性と蓄熱性のバランス。ふっくら炊き上がるよう設計。保温性能も高め。
タイガー 黒遠赤厚釜 遠赤外線効果で米の芯まで熱を通す。コーティングの耐久性にも配慮。
パナソニック ダイヤモンド銅釜(マイコンモデルにも採用) 熱伝導率の高い銅+ダイヤモンド微粒子で加熱効率を向上。コスパ重視モデルにも技術投入。
シャープ 黒厚釜(軽量タイプ) 軽くて扱いやすい。保温よりも炊き上がり重視。シンプル設計で一人暮らし向け。
三菱電機 傾向としてIHモデルに注力。マイコン式は少数 内ガマに炭釜系の技術を応用することもあるが、マイコン式では控えめ。
日立 黒厚釜(シンプル構造) IHモデルに比べると控えめだが、マイコン式でも炊きムラを抑える工夫あり。
参考炊飯器おすすめガイド

🧠 マイコン式でおすすめされる理由
三菱や日立が専門家に推されるのは、IHや圧力IHモデルでの技術力が高いためで、マイコン式単体で見ると象印・タイガー・パナソニックの方が選択肢が豊富であり、内ガマの工夫も多い印象です。

💡選び方のヒント
ふっくら重視 → 象印・タイガー
コスパ&軽さ重視 → シャープ
加熱効率重視 → パナソニック


炊き上がりと保温性

マイコン式炊飯器における「炊き上がりの食感」と「保温性能」の違いを、メーカーごとに比較してみましょう。🍚✨

🍴 炊き上がりの食感の違い(マイコン式)

メーカー 食感の傾向 特徴的な工夫
象印 ふっくら・ややもっちり 厚釜+均一加熱で米の甘みを引き出す。保温時の乾燥を抑える設計。
タイガー しっかり・粒立ち 遠赤厚釜で芯まで熱を通す。しゃっきり系が好みの人に向く。
パナソニック やや柔らかめ・均一 ダイヤモンド銅釜で熱伝導が良く、炊きムラが少ない。
シャープ 軽め・さっぱり 軽量釜で扱いやすく、シンプルな炊き上がり。一人暮らし向け。
日立 ややもっちり・均一 炊きムラを抑える工夫あり。シンプルながら安定した炊き上がり。

🔥 保温性能の違い(マイコン式)

メーカー 保温時間の目安 保温時の工夫
象印 約12時間 保温中の乾燥を抑える構造。においや黄ばみが出にくい。
タイガー 約10〜12時間 遠赤効果で保温中もふっくら感を維持。
パナソニック 約10時間 銅釜の蓄熱性で保温中の温度安定性が高い。
シャープ 約8〜10時間 軽量釜のため保温性能は控えめ。短時間保温向き。
日立 約10〜12時間 炊きムラを抑える設計が保温にも活きる。
※:IH式や圧力IH式では24時間以上の保温も可能ですが、マイコン式では12時間前後が主流です。

🧭 選び方のヒント
朝炊いて夜まで保温したい → 象印・タイガー
しゃっきり系が好き → タイガー・シャープ
柔らかめ・甘み重視 → パナソニック・象印
コスパ重視&一人暮らし → シャープ


炊飯器の「冷凍保存との相性」や「炊き分け機能」は、実は炊飯器選びの隠れた重要ポイントなんです。🍙✨

❄️ 冷凍保存との比較

冷凍保存を前提にするなら、炊き上がりの水分量や粒感がポイントになります。

メーカー 冷凍後の食感 特徴
象印 もっちり感が残りやすい 保温性能が高く、冷凍→解凍後も味が落ちにくい。
タイガー 粒立ちが保たれる 遠赤厚釜で芯まで加熱。冷凍後もしゃっきり感が残る。
パナソニック やや柔らかめ 銅釜の加熱効率で炊きムラが少なく、冷凍後も均一な食感。
シャープ 軽め・さっぱり 一人暮らし向け。冷凍後はややパサつきやすい傾向。
冷凍保存をよくするなら、象印やタイガーが安定感ありますね。特に象印は保温力が高く、炊きたての状態を長く保てるので、冷凍前の味も良好です。

🍚 炊き分け機能

お米の種類や好みに合わせて炊ける?
マイコン式では炊き分け機能は限定的ですが、メーカーによって工夫があります。

メーカー 炊き分け機能の有無 内容
象印 一部モデルに搭載 白米・玄米・雑穀米などのモード切替あり。
タイガー モードは少なめ 基本的な白米・早炊き・おかゆ程度。
パナソニック モードが豊富 ダイヤモンド銅釜モデルでは玄米・炊き込み・冷凍用モードなど。
シャープ シンプル設計 炊き分け機能はほぼなし。
炊き分け機能を重視するなら、パナソニックが一歩リード。特に「冷凍用モード」や「玄米モード」など、目的別に炊き方を変えられるのが魅力です。

🧭 目的別おすすめ
冷凍保存メイン → 象印・タイガー
多彩な炊き分けを楽しみたい → パナソニック
シンプルで安価に済ませたい → シャープ


玄米をよく食べる人向け:炊き上がりと炊飯性能

玄米をよく食べるという方や、冷凍後にレンジで温めることが多いという方が選ぶ、マイコン式炊飯器の特徴を以下にまとめてみました。🍙✨

炊き上がりと炊飯性能

メーカー 玄米モードの有無 特徴
パナソニック あり(モデルによる) ダイヤモンド銅釜で熱伝導が良く、玄米もふっくら炊ける。吸水時間を短縮する工夫も。
象印 一部モデルにあり 厚釜でじっくり加熱。玄米の甘みを引き出す設計。
タイガー モードは限定的 遠赤厚釜で芯まで熱が通るが、玄米専用モードは少なめ。
シャープ なし(基本白米のみ) シンプル設計で玄米炊飯には不向き。
おすすめ:玄米を頻繁に炊くなら、パナソニック象印が安心です。

❄️ 冷凍保存&レンジ解凍との相性

玄米は水分量が少ないため、冷凍→レンジ解凍でパサつきやすいですが、炊飯器の炊き上がりが良ければそのリスクを減らせます。

メーカー 冷凍後の食感 レンジ解凍との相性
象印 もっちり感が残る 保温力が高く、冷凍前の状態が良好。レンジでもふっくらしやすい。
タイガー 粒立ちが保たれる 遠赤効果で冷凍後もしゃっきり感が残る。
パナソニック 均一で柔らかめ 銅釜の蓄熱性で冷凍後もムラが少ない。
シャープ ややパサつきやすい 軽量釜で保温力が弱く、冷凍後は乾燥しやすい。
おすすめ:冷凍保存&レンジ解凍を前提にするなら、象印が最も安定感あり。次にタイガーといえます。

🧠 さらに美味しく食べるコツ(参考情報)
炊きたての玄米は粗熱を取ってからラップで包み、平らにして急速冷凍すると解凍時のムラが減ります。さらにゆうこうなしゅだんとして、ご飯をラップで包む際に、真ん中に穴(空間)を開けて薄く平らにすることで、熱が均等に伝わりやすくなります。
電子レンジのマイクロ波は食材の中心まで届きにくいので、空間を作ることで熱の通り道を確保できます。

蒸気が全体に回りやすくなる:中央が空いていると、蒸気が内部にこもらずご飯全体に行き渡ってふっくらしやすいです。

レンジ解凍時は、ラップの水滴を活かして蒸らすとふっくら仕上がります。

保存期間は1週間〜1ヶ月以内が目安。長期保存は味が落ちるので注意。


【まとめ】
マイコン式炊飯器の選び方については、情報が豊富すぎて迷ってしまうこともあるかと思います。そのため、3合炊きの炊飯器を中心にポイントを絞ってご紹介しました。とはいえ、情報の偏りが含まれている可能性もあるため、あくまで参考程度としてご覧ください。実際の選択にはご自身の使用スタイルや好みに合わせて、さらに詳細を確認されることをおすすめします。
※:情報は2025年6月時点です。

以上(マイコン式炊飯器ってどうなの⁉)でした。

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